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わかりやすい年金の学校

年金について、制度や、個人の活用法など、役立つ情報を発信していきます。

個人年金の保険料控除メリットはどれくらいお得?資産運用手段としての優秀?

私的年金について

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個人年金の利用を考慮している方の多くが気にするのが、保険料控除のメリットではないでしょうか?毎月それなりの金額を投資するわけですから、それがきちんとリターンとして返ってくるかどうかを気にするというのはごく当然のことでしょう。

ちなみにですが、個人年金保険については基本的なことやいくつかのトピックについて、下記のように他にも記事を書いています。個人年金についてもっと知りたいという場合には、ぜひ併せてご覧になってみてください。

kabosu0618.hatenablog.com

kabosu0618.hatenablog.com

それでは、個人年金の保険料控除のメリットについて詳しく見ていきます。

 

保険料控除による節税メリットはけっこう大きい

まずは個人年金保険料控除についてですが、これは個人年金保険料を一定額以上支払い、条件を満たしていると、年間支払額にあわせて所得税や住民税などの税金がが安くなる制度です。

こうした所得からの控除で馴染みが深いのは、生命保険ではないかと思います。おそらく個人年金保険よりは活用している人が多いと思うのですが、控除の際には個人年金保険は生命保険料控除の1つの種類として扱われます。ちなみにですが正目保険料控除の種類としては、個人年金保険料控除・一般生命保険料控除・介護医療保険料控除があります。

30年間で約20~30万円は節税できる!

では具体的にどれくらいの金額の節税効果があるかについてですが、細かく見ると加入者の年齢、加入期間、月額保険料等について大きく変わりますので、ここでは本当にざっくりと見ていきます。

30代男性の会社員が60歳まで、月額約16,000円、総額約600万円を支払った場合には、保険料控除額が所得税で約4万円、住民税で約3万円となります。そして、所得税率にもよりますが毎年およそ7,000~10,000円程度の節税効果が見込まれると考えられます。加入期間の30年で考えると20~30万円というところでしょうか。決して小さな金額ではないというのがわかってもらえるかと思います。

細かい計算についてはプロに手伝ってもらうほうがよい

ちなみにですが、この辺りの計算については、いろいろと大変です。もし調べるのが手間だとか、そんな時間はないという方については、保険代理店等に相談してみるのも手でしょう。プロに任せたほうがスピーディで、かつ正確な計算をしてもらえます。保険代理店だとたとえば、下記のような場所が無料での相談を承っています。

kabosu0618.hatenablog.com

ただし、こうした保険相談のお店は、一度相談した後の電話やメールでの営業攻勢がけっこう激しいこともありますので、その点は注意してください。正直に検討中ですとお伝えすれば、おそらく担当者もわかってくれるとは思いますが…

とはいえ、ある程度の知識があったほうがいいというのもまた事実です。そうした場合はブログよりも書籍のほうが良質な情報を、わかりやすく得られることが多いです。ぜひ下記のような書籍に目を通してみてください。 

個人年金を考えるならこの1冊 (はじめの一歩)

個人年金を考えるならこの1冊 (はじめの一歩)

 
すぐに役立つ入門図解 「保険」のしくみと上手な選び方-生命保険・個人年金・損害保険・医療保険-

すぐに役立つ入門図解 「保険」のしくみと上手な選び方-生命保険・個人年金・損害保険・医療保険-

 

その他に個人年金加入でお得なメリット

ちなみにですが、それ以外にも個人年季保険のいいところとしては下記のような点があります。

  • 自動で口座から引き落とされるから着実に資産運用をできる
  • 貯めたお金を引き出しにくいから着実に資産運用をできる

要は一度始めると自分では動かしづらく、途中解約すると元本割れするといったリスクもありますので、資産運用に適しているというメリットがあるのです。確かに貯蓄する!と考えていても、口座にお金があるとどうしても無駄遣いをしてしまうということもあるでしょう。そのようなことを避けるために、個人年金に限ったことではないですが、口座引き落としのサービスというのは便利なのだと思います。

 

老後資金の積み立て手段として本当にお得か?

ただ、私個人としては個人年金を老後資金の積み立て手段と使うことには正直なところ疑問があります。理由は大きく2つあります。

1.  低金利の今の時代においては、予定利率が低く、お金を貯めるには不向き

現在、個人年金保険の利率はおおよそ1%前後がほとんどのようです。これは正直なところ低すぎると言えます。それどころか、最近ではとうとうマイナス金利になってしまうという状況です。マイナス金利では生命保険各社のメリットというのはほとんどありません。それを受けて商品が販売停止や値上げになるものが増えてしまっています。

下記の2点目でも述べますように、将来的にもし金利が上がったり、すごく良い金融商品が出ていても、個人年金保険は解約すると損をします。そういった点から、貯蓄、投資という観点では流動性が失われることもデメリットだと言えるでしょう。

2. 一定の利率でずっと固定されてしまうので、インフレになった時に損をするかもしれない

この流動性に欠けるという点でリスクになるのが、もしインフレになってしまった時の損です。たとえばですが、返礼率が120%の商品を利用していたとします、そうなると30年後におよそ400万ちょっとの年金を受け取れるわけです。

得した!と思いますよね。でも、これは物価が現在と変わらなかった場合です。30年後の物価がもし現在の2倍とかになっていたら、もらえる400万円くらいのお金の価値も半分の200万円くらい分しかないということになります。

30年前と比べて大きく値上がりしている商品とは?

一見するとありえなさそうな話に思いますが、今から30年前、1986年頃の状況を見てみると、これが決して夢物語ではないことがわかります。デフレの中で牛丼なんかは今も安いですが、一方で大きく物価が上がったものもあるのです。1986年頃と現在で約2倍になったものには下記のようなものがあります。

  • タバコ
  • 国立大学の授業料
  • 郵便はがき
  • 銭湯の入浴料
  • ランドセル

一方で、物価が下がったものも当然あります。 たとえばですが、ガソリンなどのエネルギー関連は総合的には下がっているようです。また、携帯電話等の通信費、さらには上述したように牛丼なんかのファストフード系によって、一部の外食は大きく値下げしているものもあるようです。ということで、物価は下がったものもあれば、上がったものもあるようです。

ただ、最近トランプ大統領が誕生したことで株価が大きく変動したりなど、経済については常にリスクにさらされています。もちろん、良い方向に変わる可能性もあるでしょうが、少子高齢化の日本においては油断は禁物だともいえるでしょう。その点で資金の流動性を保っておくというのは、案外大事な視点かなとも思います。

 

 

以上、個人年金保険の保険料控除のメリットについてと、個人年金保険そのものが資産運用の選択肢としてどれくらい有効かについて考えてみました。お読みいただきまして、ありがとうございました。