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わかりやすい年金の学校

年金について、制度や、個人の活用法など、役立つ情報を発信していきます。

日本の年金制度の世代間格差について

年金受給に際して必要なこと、考えたいこと

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若者と高齢者の対立

日本の年金議論において取り上げられることのひとつが、若者と高齢者との間にある世代間格差です。今現在の高齢者の方たちは支払い分より多くの年金を受給できる一方で、若者たちは支払った分より少ない額しかもらえない、それが世代間格差です。その額はなんと、現在の試算で約5000万円と言われているのだから驚きです。

 

世代間格差の本当の問題

確かにこれだけの金額の差が出る可能性はかなり高く、そこに不公平感を感じるのも仕方のない面はあるかと思います。ただ、この「世代間」という視点は、単に損得ばかりで考えられるものばかりではないという側面もあります。日本の制度が賦課方式という世代で受給がスライドする形になっている以上は、世代間の移転を数値で明確に把握して、それを受け入れた上で、将来世代の負担をできる限り少なくしていく必要があります。

現状、マスコミの伝え方によるところもありますが、冷静な議論というより、若者と高齢者の対立構造をいたずらにあおり、感情的に互いを攻撃しあっているという構図ができてしまっています。ただ、批判にあるように、世代間の公平性というのは、賦課方式を国民に理解してもらい、年金財政を長期的に運営していく上では必要不可欠な考え方です。マスコミもそうですが、政府自体もこれらの問題を認識し、早急にリアリティのある冷静な議論を持ち出す必要が有るのが現在の状況だと考えます。

 

数字をもとにした話し合いの必要性

そのための具体案の一つとして、社会保険会計基準の見直しというものがあります。2009年にも年金財政の検証が行われていますが、そこでの問題点というのは、示されている経済前提が現実経済と剥離しているという点です。これでは、試算された結果の信頼性というのも疑わしく、その場しのぎのリサーチにとどまってしまっているということが、この時に限らず少なくありません。その一つの理由が会計制度が不十分であるということだと考えています。日本において、今後の年金制度を正しく運用するためには、一般会計と年金特別会計情報の連結、充実が欠かすことのできない課題だと言えるでしょう。そうして、感情論ではなく、数字をもとにした正しい議論をすることが、世代間格差の誤った対立構造を解消することにもつながるはずです。

 

 

当ブログでは他にも世代間格差に関する考察を多数書いています。このままの状況が続けば、ますます世代間の問題はクローズアップされるようになるでしょう。そうした時に正しい行動をできるよう、ぜひ下記の記事を参考にされてみてください。

 

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