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わかりやすい年金の学校

年金について、制度や、個人の活用法など、役立つ情報を発信していきます。

年金制度における不公平・不平等、損をする若者たち

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タイトルなし
タイトルなし / BrookeKem

 

若者と高齢者の年金格差

年金問題において議論に上がる代表的なことのひとつが高齢者世代と、若者世代との保険料支払いと年金受給額における格差についてです。高齢者が自分たちが払った額に比べて何千万円も多い年金を受給できるのにも関わらず、今の若者達は逆に自分たちが払った額より数千万円少なくなる可能性があるというのです。

「生涯にもらえる年金の総額」から「生涯に支払う保険料の総額」を引くことで、この金額というのは算出されます。このように、高齢者と若者との間で、圧倒的に差がある、そして若者が損をしている現状をさして、世代間不公平という言葉が使われるのです。

実際のところ、学習院大学の鈴木亘教授という方の研究によれば、1940年代生まれの世代では生涯で約3000万円の得、1950年代後半がとんとんくらいで、それ以降は損をする世代であり、2010年に生まれる人たちはなんと3000万近い損になるそうです。

つまりは、この両世代を比較すると、もらえる年金の総額に約6000万円くらいの差が出ることになってしまいます。この点についてもっと詳しく知りたい方は、鈴木亘教授の本で詳しく書いてありますので、ぜひご覧になってみてください。

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年金格差の背景

上記のように、高齢世代と現役世代の間には明らかに年金の不平等が生じており、若者は損をする可能性が高くなっています。

少子高齢化による影響

この最大の理由は今の日本では高齢化が急速に進んでいることにあります。日本の人口は、2010年の国勢調査を見てみると約1億2800万人です。しかし、この人口はこれからどんどん減ってしまい、2050年には約9000万人程度になるそうです。

2050年と言うとずっと先な気がしますが、今年成人式を迎えた人が56歳。実は、この記事を読んでいる多くの方がまだまだご存命なのではないでしょうか。決して遠い未来ではありません。

また、9000万人という人口もリアリティがわかないかもしれないですが、これは今の人口の約4分の3になるということです。周りを見渡して、友人を4人思い浮かべて、そのうちの1人がいない社会というのは、かなり驚きませんか。そんな社会が確実に近づいているのです。そのように人口が減ったことで、とりわけ若者の数が減っていることで、どんどん若者は年金において損をすることになってしまうのです。

 

懸念すべき様々な現実

国民年金未納率の増加

このことにより生じる問題というのは多くありますが、その一つが若者が国民年金の支払い率が下がっていることです。1990年頃までは8,9割の若者がごく普通に国民年金を払っていたはずですが、このわずか20年程度で社会全体でも6割の納付率、若者で言うと5割を切るような状況になってしまっています。彼らの選択の理由は、上記のような状況であることに加え、そもそも年金制度が今後継続されるかどうかというところについても懐疑的な思いと、懸念を持っていることがあるのでしょう。

 

無年金者と貯金ゼロ世代

また、すでに問題視されつつあるのが、若い世代における「貯金ゼロ世帯」です。2012年の4月に発表された2011年の「家計の金融動向に関する世論調査」を見ると、30代の2人以上の世帯で「貯蓄がない」と答えた世帯はなんと3割を超えるそうです。これは、過去最悪の割合で、しかも、前年の24.3%から7.4%も増加をしています。

しかも、現役世代に年金を支払ってこなかった人は年金すらもらうことができません。彼らは「無年金者」と呼ばれ、同様に老後の生活が危ぶまれています。

このことが招くのは、歳をとってから働くことができなくることによる、生活保護の増加です。貯蓄もなく働くこともできないのであれば、これは政府の支援を頼るしかありません。そうなると、当然政府の支出は増え、それがまた年金制度を圧迫する要因にもなりえます。

 

世代間不公平を克服するために

現行制度の問題点

では、この不公平をどのように改善すればよいでしょうか。そのための施策として考えられる大きなものは、年金制度の仕組みを変えることです。上記のような不公平を生じさせる理由のさらに大きなことの1つとしては、現状の賦課制度という仕組みによるところも大きいのです。

これは、現在の高齢者に支給するお金を、今の現役世代が支払っているというわけです。対照的な制度としては「積立方式」というものがあり、これは名前の通り自分の年金は自分で積み立てるという、要は貯金のようなものです。実際、この積立方式を採用している国は、世界にも少なくないだけの国があります。

 

賦課方式から積立方式へ

現状の賦課方式というのは少子高齢化に非常に弱い制度であるために、将来的にも年金制度を継続するためには、何よりこの制度を変更することが重要であると考えています。もちろん、消費税を上げることにより、歳入を増やすような施策も重要ではあると思うのですが、そこからの収入だけでは焼け石に水という面が強いと思うのです。もっと根本的な施策として、賦課方式から積立方式へと移行する必要があるのではないかと思います。

とは言っても、これまで賦課方式で運営してきたという制度を、積立方式に移行するというのも決して簡単なことではありません。いずれにせよ、このまま年金の世代間不公平を放っておくことは上記で指摘してきたように、様々な問題を生み出します。

 

個人の意識向上と行動

そうした時に重要となるのが、私たちの意識と行動です。結局のところ、自身の将来を変えられるのは自身だけだという考えのもと、今から老後の資産を自ら築くことも大切なのではないかと思うのです。

確かに、上述してきたように、政府や社会を批判することも決して間違ったことではありません。実際、至らない点や問題も多々あるのだとは思います。しかしながら、残念ながら政府が万能でないことも事実です。

20年後、30年後、本当に後悔しないためには、今の小さな一歩が大切になると思います。冒頭で紹介したような書籍を読むでもいいですし、下記のような保険に関するサービスに触れてみてはいかがでしょうか。もしかしたら、新たな発見があるかもしれません。私自身もこれからもっと勉強していこうと思います。

 

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お読み頂き、ありがとうございます(^^)

 

当ブログでは他にも役だつ年金情報をお送りしています。いずれも損をしないために、きっと役立つ内容です。知らないなと思うことがあれば、ぜひ下記リンクに目を通してみてください。

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