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毎月分配型投資信託のメリットとデメリットを考える

老後の資産運用について

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毎月分配型投資信託は、投資信託の1種で、投資家に分配金を毎月支払う金融商品です。月ごとに分配金を受け取れることから、購入者する側としては安心感があるために、人気を呼んでいるようです。例えば、1万円分程度を買うと数十円から、高いものだと数百円ほどの分配金を毎月もらうことができます。

老後を前にして、「年金だけでは不安なので、投資信託で資産運用をしよう」ですとか、「毎月分配されるなんてありがたいから、活用しよう」と思う方もいるかもしれません。しかしながら、基本的に分配型投資信託のご利用は、あまりおすすめできない理由があります。

 

デメリット、問題点

ここでは2つだけですが、大きな問題点をあげておきます。

【1】購入時に手数料分を損する

まず、前提として知っておきたいことですが、毎月分配型投資信託は購入した途端に、販売手数料の分だけ損をします。さらに毎月の分配金に税金がかかったり、毎年の信託報酬の分だけ確実に損をしたり、というようなないよ言うになっています。もちろん、この損を取り返すだけの運用成績が上がれば、分配型投資信託も優れた金融商品成りうるとは思いますが、現実は損をしてしまうことが少くありません。とりわけ、リーマンショック以後はそれ以前にあった海外運用のメリットも消え、より厳しい状態に置かれているのが現状です。すでに投資信託を購入している方は、基準価額が現状でいくらになっているかをチェックすることをおすすめします。

 

【2】複利効果が期待できない

長期保有が前提の投資信託では、複利効果が大事なポイントになります。しかしながら、分配型の場合ですとそれがないことがほとんどです。分配金が出ていても、その原資は運用益ではなく、実は預けた元本の取り崩しなのです。これは、つまりは自分で自分の預金を、銀行から引き出しているようなものです。ですから、複利効果も望めず、大きな収益は期待をすることはできません。また、上でも指摘したことではありますが、このような場合ですと、投信の基準価額は非常に上昇しにくく、サブプライムローンのような外部要因の悪化があると、とたんに損失が出てしまう可能性が高くなります。その点も大きな問題だと考えています。

 

 

グローバル・ソブリン・オープンとは

この毎月分配型投資信託で一時期5兆円以上も集めて人気だったのが、このグローバル・ソブリン・オープンです。通称グロソブと呼ばれるものです。「グローバルglobal」とはよく使われるように「世界の」という意味で、「ソブリンsovereign」とは「主権国の」という意味です。ですから、ソブリン債といえば、政府および政府機関または世界銀行など国際機関が発行する債券のことを指しています。この金融商品の基準価額は当時は約1万円程度でしたが、2010年には既に半額程度になてしまっています。つまりは、100万円を投資した方は、今すぐ解約しても半分の50万円程度しか戻ってこないということになります。他の分配型投資信託においても、ほぼ同様の状況にあると言っていいでしょう。

 

毎月分配型投資信託を利用すべきか

この背景には、銀行が預金や融資よりも、手数料収入をあげることに主眼を置き始めていることかあります。例えば、投信購入者から1%の販売手数料をもらえれば、商品が売れた途端にそれが儲けになるわけです。これがグロソブほどの規模があれば、2008年時点で約6兆円ですから、なんとそれだけで600億円の手数料が入ることになるわけです。冒頭でも書いたように、これは逆に購入者がその時点でそれだけのお金を損をしていることにもなります。そして、景気悪化等で基準価額が減ってしまうと、分配金も減額をされることになります。そこで気づいても後の祭りです。

このように、分配型投資信託は宦官に収益源になる方法ではありません。ローリスクでハイリターンといった営業文句を聞いた方もいるかもしれませんが、基本的に金融の理論的にはそれはありえず、ローリスクならローリターンというのが基本というか、常識であるそうです。ですから、毎月分配型投資信託に投資をしている方は、今一度確認をすることをおすすめします。

ただし、分配型投資信託は奇数月に支給されるために(公的年金は偶数月)、既に年金を受給している年齢の方では、安心感があると感じる方もいるそうです。また、分配金としてでも着実にお金が増える場合もありますので、ある程度試算に余裕があり、かつ着実に増えるように計算をできる方であれば、この商品を買う価値もあるかもしれません。いずれにせよ、これはどの金融商品でも一緒ですが、人任せにしないで自分で研究するということが、とりわけ重要になりそうです。

大切な老後の資金ですから、運用も大切にしたいものです。今後の記事では、ではどういう運用がいいのかということについて、ご紹介できたらと思っています。お読みいただき、ありがとうございました(^^)

 

 

当ブログでは他にも高齢になってからの資産運用で役立つ情報を提供しています。定年以後に働くというのは決して簡単なことではありません。今のうちから準備しておくことが後々きっと役立つことになります。

 

 

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