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個人年金は本当にお得なのか? 税金や控除について

私的年金について

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The Sunday Read
The Sunday Read / papalars

 

国民年金と個人年金はどちらがお得か?

2005年に朝日新聞社がファイナンシャルプランナーに依頼をして、

「国民年金と個人年金のどちらがお得か」

ということについて調査をしました。

それによると、

1985年生まれの方の場合ですが、60歳まで国民年金を納めると総額が1200万円になるそうですが、平均寿命まで生きるとそれを上回る2100万年がもらえるそうです。では個人年金はどうかと言いますと、仮に同額の保険料を個人年金で支払うと、返ってくるお金は、なんと1162万円だそうです

 

公的年金の魅力

この数字だけを見ると、公的年金のほうがずっとお得だと言えそうです。実際のところ、公的年金というのはマスメディアで語られているよりも、ずっと良心的で役に立つ設計になっています。

例えば、個人年金であれば物価が急にインフレになった場合には、額面上の受取額は変わらなくても、年金の実質的な価値は目減りしてしまうことになります

物価スライドとは何か?

一方で、公的年金ですと物価スライドという仕組みがあるので、物価の上昇に合わせ年金額が調整されるため、目減りするようなことになりません。2013年の5月15日現在では、株価が1万5000円を数年振りに超えるなど、アベノミクスと騒がれているこの状況を考えると、今後の物価上昇も可能性としては十分にありえることです。そうなった時に、強いのは公的年金であり、この点は非常に重要です。

年金の支払いには税金が使われている

また、国民年金の魅力としてあるのは、年金の支払いの半分が国の税金で賄われている点です。保険料分を政府が払っていてくれているわけですから、この点は非常にありがたいところです。さらに政府の支援という意味では、障害年金や、遺族年金など、万が一の事態に備える機能も備わっています。この点も制度として魅力的です。

 

個人年金保険に価値はあるか

 上記のように公的年金は実は魅力的な制度です。では、個人年金保険に加入することに意味はあるのか、メリットや強みは?ということが気になると思います。下記では、個人年金保険は本当にお得なのか、加入する価値はあるのかについて述べていきます。

 

個人年金の役割と必要性とは?

ここまで書いた内容としては明らかに国民年金が優れているという内容でしたが、では個人年金がいらないかというとそういうことではありません。簡単に言ってしまえば、非常に優れている国民年金ではありますが、実際のところそれだけで老後を過ごすというのはかなり難しいものだからです

年金の支払いは現状でも充分とは言えない額しかない

自営業者の方であれば、国民年金だけでに40年加入していても、老後の支払いはなんとわずか月々約7万円程度です。サラリーマンの方の場合であっても、厚生労働省のモデルケースによれば約月に23万円という額です。国民年金よりはずいぶんと増えましたが、それでも高齢者ホーム等に入居する可能性なども考えれば、決して十分な収入だとは言えません。

この不足分を補完するのが個人年金の大きな役割です

 

 

個人年金の強み、メリットとは?

改めて個人年金とは何かといいますと、個人年金保険のことで、自分や家族が老後に一定の給付を受け取れることを目的として、保険会社や銀行が販売している金融商品です

60歳や65歳などあらかじめ受け取る年齢を決めて、年金を受け取れます。被保険者が生存している場合に毎年決まった額を受け取れる定額型と、保険会社の運用によって給付額が変わる変額型があります。個人年金保険は保険という名称ですが、保障は預けたお金であり、形式としては銀行の普通預金と変わらないものです。

 

計画的な運用こそが強み

それでは、個人年金の良いところはどこかということですが、一言で言うならば、確実に計画的に貯められるという点です。保険商品として個人年金保険を見ると、金融商品としてはローリスクローリターンの商品であり、高い利率や積極的な運用を重要視する専門家からすると決して高い評価を得られてはいません。

しかしながら、ローリスク・ローリターンであるということは、着実にお金を貯められるということでもあります。まとまったお金を分割して自動的に銀行に振り込んでくれますので、貯金が苦手な人や、ついつい散財してしまう人にとっては、お金を強制的に貯める点においては非常に良い方法になりえます。

 

長い時間で積み重なる複利の力

また、「ローリスク・ローリターン」ではありますが、複利の法則というものがあるように、早い段階から投資を始めていれば、老後を迎える時に溜まっている金額というのは決して馬鹿にはなりません。高い利率ばかりを求めて、株式投資や、投資信託を用いるよりも、失敗が少ないぶん、もしかしたらずっと割の良い投資になる可能性もありえるわけです。

個人年金なら着実に老後資金を貯められる

これが個人年金の持っているメリットです。今から始めれば、老後資金を確実に貯めることができますし、受け取る額も決まっていますので老後の計画を立てる上でもしっかりと想定することのできるプランになるわけです。老後の資金についてお考えの方は、ぜひ一度ご検討をしてみてください。

 

税金や控除についての話

上記の内容で、個人年金保険の立ち位置、役立て方のイメージはつきましたでしょうか。ここからはもう少し細かい話になりますが、個人年金保険のもう一つの魅力である所得控除についてご紹介していきます。

個人年金に限らず、何らかの形でお金の移動があれば、そこには税金がかかってくることになります。親子の間であったとしても、贈与のような形態でお金の受け渡しがあるのであれば、免税控除額を越えた額については、贈与税が課せられることになります。他にも、生命保険見ても同様で、受け取ったお金は、「相続税」「贈与税」「所得税」のいずれかが課せられることがほとんどです。

 

個人年金保険の課税

では、個人年金保険に税金はかかるのでしょうか。基本的にはですが、かかります。個人年金保険(保険形式の年金契約)は、雑所得として課税をされます。

ここで特に重要になるのは、

  • 「誰が保険料を支払って」
  • 「誰が年金を受け取るのか」

という点です。

 

■ 保険料を負担した人と年金を受け取る人が同一人物の場合

 →所得税(雑所得)が課税

■ 負担者と受給者が異なる場合

 →贈与税と所得税(雑所得)が課税

 

という形になります。このように誰が払って、誰が受け取るかで税金の種類も、当然額も変わってくるので、注意が必要です。契約者(保険料を払っていた人)が年金を受取時に雑所得とされ、公的年金等以外の総収入-必要経費の計算で税額が求められます。ただし、税制面を考慮すれば、保険料を負担する人と年金受け取る人を同一人物にしたほうが、結果的にはおすすめをすることができます。

このように見ると、せっかく老後のために貯めているお金に、税金をかけるなんてひどいと思う方もいらっしゃるかもしれません。確かにそういう見方もあると思いますが、ただ個人年金の保険料を支払っている時は、その保険料がその年度の所得税、住民税の保険料控除の対象になっているわけですから、それを考えるとしかたない部分もあるかもしれません。

 

所得控除の対象になる条件とは

個人年金保険に加入していると、1年間に支払った保険料の一定額を、その年の所得から差し引いてくれる税法上の特典があります。この控除のことを生命保険料控除と言います。

条件としては「個人年金保険料税制適格特約」を付けた年金保険に限られてしまい、個人年金保険なら何でも対象となるわけではないので注意が必要です。この特約を付けるには、下記4つの条件を満たす必要があります。

 

  • 年金の受取人は、保険料の払込みをする者(=契約者)、又はその配偶者となっている契約であること。
  • 年金受取人は被保険者と同じ人であること
  • 保険料を払い込む期間は10年以上あること(一時払いはダメ)
  • 年金の種類が確定年金の場合、年金支払開始日における被保険者の年齢は60歳以上で、かつ年金支払期間が10年以上であること。

 

上記の要件を満たしていない場合には、一時払いで加入した年金保険は一般の生命保険料控除の対象になります。ちなみに、死亡保険、学資保険などの一般生命保険料控除や医療保険、がん保険、介護保険などの介護医療保険料控除は個人年金保険料控除とは別枠の控除となります。

このように、控除に関しては複雑な部分もありますので、一度自分でじっくりと時間をとって理解をすることをおすすめします。そうしたほうが、きっと納得感の高い契約をできるのではないかと思います。

 

おすすめの個人年金保険の選び方

【資料請求をご検討の方】

保険比較で有名な「保険市場」というサイトです。個人年金保険が各サービスで比較されており、自分に合うものが簡単にわかります。また、個人年金保険以外にも数多くのサービスを扱っているのが魅力です。 ご興味のある方はサイトをご覧になってみてください。

 

【直接窓口で探したい方】

資料請求がまどろっこしいかなという方におすすめなのが、窓口での紹介サービスです。その場で気になることをたくさん質問できますので、効率的に保険を選ぶことができます。「保険ライフ」と「保険おまかせ隊」というサービスですが、いずれも相談は無料なのが嬉しいところです。

 

 

 

 

お読みいただき、ありがとうございました(^^)

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