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わかりやすい年金の学校

年金について、制度や、個人の活用法など、役立つ情報を発信していきます。

年金繰上げ・繰り下げ受給、どちらがお得な選択肢か?

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All-terrainAll-terrain / Ktoine

 

受給開始年齢の引き上げ

年金の受給開始年齢というのは制度発足当初は「55歳」でした。それが60歳になり、今では「65歳になることが決まり」、今後の年金財政如何によっては、70歳まで上がるかもなどという懸念もあります。実際、英米ですと66歳から69歳という国はざらにあります。そう考えると、現状進行している受給年齢の引き上げもやむを得ないとも言えるのかもしれません。 

日本においては、現状としては段階的に厚生年金の受給が引き上げられることになっており、男性の場合、2013年の4月から、支給開始年齢が1歳引き上げられ、61歳に変更されました。これからの、3年ごとには、さらに1歳ずつ支給開始年齢が引き上げられる予定です。2025年4月には、それが65歳になることが決まっています。国民年金の支給に関しては、もう既に65歳からと決まっています。この辺りについては、下記記事にも詳しいので、合わせてご覧になってみてください。

kabosu0618.hatenablog.com

 

 しかしながら、年金には「繰り上げ制度」というものもあります。この制度を使えば、本来65歳からもらえる国民基礎年金を、最大5年間早めてもらうことができます。逆に5年間遅らせて、70歳から受給をすることもできます。果たして、年金をもらい始める時期は、早めたほうがいいのか、それとも遅らせたほうがいいのか、そのままがいいのか、どうすることが一番良いのでしょうか。今回の記事ではその点について考えてみたいと思います。

 

 

繰り上げ受給のメリット・デメリット

どちらがいいかを考えるために、まずは繰り上げ受給をした際に、具体的にどのようなメリットとデメリットがあるかを考えてみます。それぞれ、下記でご紹介していきます。

■ メリット

  • 年金をもらい損なうリスクを避けられる
  • 定年後の年金空白期間(60~64歳)に収入を得られる
  • 早めに収入を得て自分の好きなことに使える

 ■ デメリット

  • 給付額が減額される
  • 65歳前に重度の障害を負っても、障害基礎年金が請求できない
  • 配偶者死亡時に、遺族年金を受け取れない場合がある

 以上が大まかな魅力と、その逆についてです。

特に重要であると考えているのは、デメリット部分にある「支給額の減額」についてです。減額は1ヶ月刻みで、繰上げ期間1ヶ月ごとに、0.5%ずつ年金がカットされることになってしまいます。やはり、自分が受け取ることのできる額が減ってしまうというのは、リスクを感じるところだと思います。

 

例えば、64歳から年金をもらうと、

  • 1年繰り上げ=0.5%×12で、6%減額される
  • その場合、基礎年金満額6万6千円が6万2040円に

これをさらに早めて60際にすると、なんと4万6200円まで減ってしまいます

逆に繰り下げ受給をして70歳からの受給にすると、約10万円が支給されるようになります。このように、前後の年数が多いほど、金額は大きく変わってきます。

 

 

果たしてどちらがお得か

これだけを見ると、金額が大幅に増える繰り下げ受給を望む人が多そうなものですが、実際はその逆で年金加入者の45%が繰り上げ受給をしています。ここには、おそらく、現行の年金制度への不安、不満、そういった気持ちが影響しているものと思われます。繰り上げ受給を選択する「ポイントは3つ」です。

 

ひとつは、生活費が足りないためにどうしてもお金が必要な場合。

もうひとつは、生活には困らないが、早めに年金を受け取って老後の生活を楽しみたいという場合。この2点に関しては、実際の生活の困窮度合いと、自身の人生観という、2つ点から、自分で考えて答えを出すことが望ましいと思います。

最後3点目が、難しい話ですが、「自身がこの先どれだけ生きられるか」ということも重要な指標になります。大まかな試算では5年繰り上げた場合と通常では、76〜78歳頃に通常の受給額が、繰り上げ受給を上回ります。

ですから、それより前になくなってしまうようであれば、繰り上げ受給の方がお得。それ以降も生きる方は、通常の方がお得ということになります。つまりは、これから少々リアルな話になってしまいますが、この先の自分の寿命がどれくらいだろうかというのが、繰り上げ受給をするか否かには大きく関わってくるということです。

 

ただし、これはあくまで金額で見ただけの観点ですから、それ以上に先に指摘をした人生観や、生活の状況という部分を重視して決めるほうがより実態に即した決断になるはずです。そういった点で言えば、金額的にお得かどうかよりも、自分がどのような晩年を生きたいかのほうが重要な判断基準ではないかとも思います。

また、老後の生活資金という観点で言えば、公的年金だけに頼るというのも不安ではあります。下記記事のように投資や自分年金の準備というのが非常に大事な視点になってくるはずです。合わせてご覧になってみてください。

kabosu0618.hatenablog.com

 

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お読みいただきありがとうございました(^^)

当ブログでは他にも年金受給に際して知っておきたいことを記事として書いています。これからの時代、年金問題はますます重要になってきます。ご興味のある方は、ぜひこちらの記事で勉強をされてみてはいかがでしょうか。

 

【関連リンク】

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