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わかりやすい年金の学校

年金について、制度や、個人の活用法など、役立つ情報を発信していきます。

共済年金とは 加入条件や保険料について

年金の種類

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A Teacher Talks to His Students in a Classroom at Cathedral High School in New Ulm, Minnesota...A Teacher Talks to His Students in a Classroom at Cathedral High School in New Ulm, Minnesota... / The U.S. National Archives

 

概要

公務員が加入する年金のことを共済年金と言います。簡単に言ってしまえば、会社員の年金である厚生年金の、公務員版であると考えてもらうとわかりやすいかもしれません。

「共済組合(きょうさいくみあい)」は、共済(法律の根拠のある生命保険・損害保険に類似した保障ないし補償事業のこと)であるを運営する団体のことで、衆議院共済組合、参議院共済組合、内閣共済組合、総務省共済組合など、所属する場所によって様々な共済があります。共済年金の被保険者の種類は次の通りです。

  • 国家公務員共済組合  ・・・ 常時勤務する国家公務員を対象としています
  • 地方公務員等共済組合 ・・・ 常時勤務する地方公務員を対象としています
  • 私立学校教職員共済  ・・・ 私立学校の教職員を対象としています

 また、共済年金の給付の種類としては、厚生年金や国民年金と同じように、有事の時に対応できる制度があります。

  • 「退職共済年金」 ・・・ 組合員が退職したときに給付
  • 「障害共済年金」 ・・・ 組合員が傷病の状態になったときに給付
  • 「遺族共済年金」 ・・・ 組合員が死亡したときに給付

 

ちなみに、もし職歴として会社員と公務員の両方があるような場合は、要件を満たせば老後の年金は厚生年金と共済年金の両方をもらうことも可能です。ただし、その場合には、日本年金機構と共済組合にそれぞれ請求しなければならないことに注意が必要です。手順等を理解して、申請をしましょう。

 

対象者

国家公務員、地方公務員の方が対象。約450万人。

ちなみにですが、かつて国有企業であった現JRやJT、NTTも当時は共済年金に加入していました。現在では厚生年金に統合されています。

 

掛け金

収入の15.5%程度でしたが、後述するように2015年10月1日より厚生年金と共済年金とが統一化されることにより、掛け金から保険料という呼称になり、料率も個々人で多少変わることになります

 

受給要件

  • 65歳以上であること
  • 加入期間(下記いずれかに該当する場合)

 (1)保険料納付済み、免除期間との合算期間が25年以上

 (2)保険料納付済み、免除期間及び合算対象期間を合算した期間が25年以上

上記条件を満たさない場合は、基本的に、将来に年金をもらうことができなくなってしまいます。

 

上記のように、基本的には厚生年金や国民年金と同じ仕組み、制度ではあるのですが、大きな違いが1つあります

それは「職域加算」という1階の「基礎年金」、2階の「報酬比例」に加えた、「3階部分」があるという点です。単純に考えると、生年月日と給料、そして勤務年数が全く同じ会社員と公務員の年金額は同じのはずなのですが、この職域加算があるために、公務員の方のほうが年金が多くなるということになります。

 

共済年金と厚生年金の関係について

会社員などのサラリーマンと公務員は同じ第二号被保険者として扱われているのにもかかわらず、年金制度上厚生年金と共済年金という別の組織に別れています。

しかし、厚生年金と比べて低い料率(厚生年金は17%程度、共済年金は15.5%)で同じ年金額が支給されるのは不公平だと問題視され、平成18年までにはこの二つの年金で支払い料率と年金支給額を同じにする方針が決められていました。また、統合すべきという声も上がっています。実施のところ、ちょっとお得な状況にある共済年金について、多くの方から見直しの要望が上がっているという状況です。

※2015.7.9追記 2015(平成27)年10月1日から、共済年金と厚生年金が一元化されることが決まりました。

ただ、理由がないわけではなく、例えば、民間企業より強い守秘義務があることと労働三権の制限などを考慮していると言われています。また、最近ではモンスターペアレンツや、国に仕える身であるという点が、上記のような3階建てに影響しているそうです。

 

 

以上が、共済年金の概要です。

当ブログでは共済年金以外にも、国民年金、厚生年金、また年金制度自体のご紹介、個人年金の活かし方なども発信しています。特にブログ名にある「わかりやすい」の名前に合わせて、難しい問題をなるべく簡単にご紹介をすることに力を入れています。

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