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加入期間25年に満たなくても年金を受け取るためにできること

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Suits on Tooley Street - (Day 9 Holiday 2011)
Suits on Tooley Street - (Day 9 Holiday 2011) / Matthew Kenwrick

25年という加入期間は長いか短いか 

日本の年金制度の特徴の一つが「25年ルール」です。名前の通り、25年間以上、国民年金か厚生年金、共済年金に加入して支払いをしていないと、老後になってから基礎年金を受け取ることができないという仕組みです。

この仕組自体は日本では広く受け入れられており、当たり前であると考えられていると思いますが、世界に目を向けてみると、実は他国では全く違った現状があります。例えば、ドイツは5年の加入期間でいいですし、アメリカではそれが10年前後になります。また、スウェーデンでは加入期間に制限を決めていません。他にもこの加入期間に関しては、各国ごとに様々な決まり、ルールがあります。比較をしてみると、日本の25年というのは必要な加入期間としては長いほうです。

 

なぜ、こんなに期間が長いのか?

この25年間という期間が長過ぎると思う方もいるかもしれません。しかし、もちろんこれには日本としての考え方もあります。例えば、ひとつの理由として、公的年金というのは老後の生活の柱となるものですから、微々たる金額を支給してもしょうがないという考え方があります。例えば、10年程度の保険料の納付でも年金が受け取れたとしても、納付額が25年時の半分にも満たないわけですから、当然老後に支給される額というのも少なくなってしまいます。40年国民年金を振り込んで約7万円ですから、たかだか10年では本当に微々たるお金しかもらえないということになってしまいます。果たして、これで意味があるでしょうか、ということです。

それであれば、ある程度ハードルを厳しくすることで、それだけしっかり払わないと年金をもらえないという認識をもってもらうことができます。こうすれば、一見厳しく見えますが、結果としては多くの方が老後の支給額を増やして安心できるようになるという、本当に人々のことを考えた優しい仕組みだとも言えるでしょう。

 

加入期間の短さによる悪影響

また、加入期間を短くすることで、年金の保険料は若いうちは払わず、必要な加入期間ギリギリになってからいいやというように、老後のプランを軽く見る人が増えてしまうという懸念もあります。

このような理由から、日本では25年という長い期間を設定することで、若いうちから高い意識を養ってもらうこと、また年金がきちんと老後を支える保険として機能するということを、考えています。そういう意味で、この期間にはちゃんとした理由があり、また非常に効果的な期間だとも言えます。

ただし、いくつかの方法を使えば、この期間が25年間に満たなくとも年金を受け取ることができるのです。別に裏ワザというわけではありませんが、仕組みを知らなければ、見逃してしまう可能性もあります。25年間に1年でも満たなければ、年金はもらうことができないというある意味厳しいルールがあります。ですから、わずか1年、2年足りないだけで、もらえないというのはあまりに悲しいと思います。ですから、ここで紹介するようないくつかのルールはぜひ知っておいて、万が一の場合に備えてはいかがでしょうか。

ちなみに、65歳以上で公的な年金を受け取ることができていないお年寄りというのは、2007年には約50万人程度と推計されています。パッと見では実感がわきませんが、50万人というのはかなりの数です。中には全く加入期間が足りない人もいるかと思いますが、同様にわずかに足りないという人も一定数以上はいるはずです。そんな風に自身の保険料が掛け捨てにならないように、ぜひ下記のルールは憶えておいてください。

 

【任意加入制度】

まずひとつめの方法は任意加入制度です。公的年金の払込というのは基本的に60歳までですが、申請をすれば70歳まで保険料の納付を継続することができるのです。これを活用すれば、10年足りなくても、60-70歳まで働けば、きちんと年金をもらえるようになります。

また、空白期間というものがあります。空白期間はカラ期間とも呼ばれ、要はカラ期間と認められれば、保険料の納付がなくても期間として参入をすることができるのです。例えば3号被保険者であったりすると、保険料を払っていなくとも、年金を受け取ることができます。さらには、保険料は遡って納付をすることもできます。これは2年間までですが、それでも諸事情で払えていなかった場合には、重宝したい仕組みのひとつです。

さらには、保険料の納付期限には2年間と言うルールがあります。つまり、払っていなかった時期については、過去2年間まででであれば、追加で支払うことができるのです。これを用いれば、未納がある人も、大きく改善される要因になりえます。

これらを勘案すると、40歳頃からの払込でも、ギリギリ年金を受け取ることができるように、調整をすることができます。他にも、数年前に問題の発覚した、社会保険庁の記録漏れ事件ということもあります。自身の納付がきちんとされていないということがあれば、されは日本年金機構に連絡をすれば、加入期間としてきちんと参入をしてくれます。場合によってはそういう可能性もありますので、とにかく、少しでも年金に不安がある人、25年に足りなさそうで悩んでいる人など、上記を参考にしながらぜひ一度検討をしてください。これらを使えば、加入期間に満たなくとも年金をもらえる可能性は十分にありますので(^^)お読みいただき、ありがとうございました。

 

年金の制度や仕組みについて、他にも参考になる記事です。今回とは違った視点で、年金について紹介していますので、きっとより理解が深まるのではないかと思います。特に制度自体の内容や、仕組みの詳細について説明をしている内容ですから、基本的な知識について学べるはずです。ぜひぜひご覧ください(^^)

 

 

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